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子育ち論41

昨日も少し触れましたが、大泉町の公立保育園では、日本各地の和太鼓や民舞などを、教材として取り入れています。

ソーラン節、荒馬踊り、竿灯、虎舞、七頭舞い、木遣り太鼓、ぶち合わせ太鼓、屋台囃子、エイサーなどなど・・・。

日本各地のお祭りで演じられる、伝統的な芸能を、子どもたちと楽しんでいます。

 

ずっと昔から伝統として各地に残り、伝えられてきたお祭りや芸能には、そこに暮らしてきた人々の「思い」や「願い」そして、「生活」が息づいています。

つらい事、苦しい事があっても、お祭りをして、歌い踊って、共に手を取り合って、前を向いて進んできたその営みが、精神文化として残っているのです。それらが根本にあって、「活力」となって‟生きる力”につながるのです。

これは、まさに人々が紡いできた‟文化”なのです。

保育園の子どもたちは、それらを楽しみながら実感していきます。

保育士も、地元の方たちから、あるいは荒馬座を通して、時間と労力をかけて本物を学びます。

だからこそ、子どもたちに伝えることができるし、そこに喜びが生まれるのです。

創作された太鼓や踊りなどを否定はしませんが、「楽しい」や「夢中になれること」の‟質”が重要だと思うのです。

その‟質”の見極め、教材としての‟質”をしっかりと理解することが、保育士には大切な要素だと思います。

それこそが保育の質であり、子どもたちの育ちに直結していくのですから。。。